登山初心者が近畿最高峰『八経ヶ岳』に登ってみた! 登山口のある天川村までの行き方、山小屋泊まって八経ヶ岳に登るルートを紹介

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ハイキング

みなさんこんにちは、『アウトドア 依存症注意報』管理人の「みらはつ」です。

山登りを始めて1年ちょっと、自分でもまだまだ初心者だと思っています。

この1年、関西の低山を中心に登ってきましたが、次のステップとして、山小屋に泊まって、近畿最高峰『八経ヶ岳』に登るにチャレンジをしました。

八経ヶ岳』の標高1915m

標高も高く、初めての山小屋泊で、ボクの中ではこれまでにない挑戦なのでちょっと不安もありましたが、しっかり準備・計画することで、無事、登頂し下山することができ、家に帰って「めっちゃ楽しかった、またやりたい!」と思えるぐらい、いい思い出になりました!

こちらの記事では、

  • 八経ヶ岳に登る登山口までのアクセス
  • 近鉄電車と奈良交通バスのお得なチケット
  • 登山口から弥山小屋⇒八経ヶ岳までの登山コース

を紹介します。

登山コースはボクが実際に歩いたコースを写真付きで紹介します。

ぜひ八経ヶ岳に登る参考にしてください。

八経ヶ岳

八経ヶ岳(はっきょうがたけ)は奈良県南部、紀伊半島のほぼ中央で、奈良県吉野郡の天川村と上北山村のほぼ堺に位置します。

八経ヶ岳は別名、八剣山(はちけんざん)や仏経ヶ岳(ぶっきょうがたけ)とも呼ばれるようです。

登山家の深田久弥が選んだ日本百名山では大峰山と呼ばれていますが、この大峰山は山上ヶ岳や大普賢岳、稲村ヶ岳、八経ヶ岳などの大峰山脈全般のことをさしています。

その大峰山脈の最高峰で主峰に当たるのが八経ヶ岳なので、「八経ヶ岳は日本百名山」といってもいいでしょう。

八経ヶ岳は、奈良県および近畿最高峰となり、この周辺は近畿地方の中でも高峰が集っているので、「近畿の屋根」とも呼ばれています。

八経ヶ岳は周辺では最高峰で、山頂には木がほとんどないので、360度の展望が開けていて、視界がいい時は、西は大阪湾から神戸の夜景、東は熊野灘から奇跡が起きれば富士山まで見えることもあるそうです。

正直、山を登る人以外にはあまり知名度は高くなく、「八経ヶ岳登ってきたよ~」と言っても、「えっ、どこそれ?」ってなります。

けど、近畿在住の山好きとしては、『日本百名山にして、近畿最高峰』という二冠のネームバリューがあるからには、ぜひとも登っておかなければならない!という気持ちで登ってきました。

八経ヶ岳へのアクセス

八経ヶ岳に登る登山ルートはいくつかありますが、アクセスがよくて登山道がしっかりしていて初心者でも登れるルートとなると、2つに絞られてきます。

『弥山登山口』から八経ヶ岳に登るルート 「八経ヶ岳登山コース」

一つは車かタクシーで、行者還(ぎょうじゃがえり)トンネル西口まで行き、『弥山(みせん)登山口』から登るルートです。

行者還トンネル西口には『弥山登山口駐車場』という有料の駐車場があり、1日1,000円で停めることができます。(日をまたいだら、もう1,000円かかります。)

弥山登山口駐車場の案内はこちら

このルートは、八経ヶ岳までは最短ルートになり、往復で9.8km片道3時間半往復で6時間半なので、日帰りも可能です。

弥山登山口~弥山~八経ヶ岳ルートの詳細はこちら

登山道ルートは最短ですが、行者還トンネル西口まで車で行く道路、「国道309号線」が、いわゆる「酷道」でなかなか険しいそうです。

天川村役場から行者還トンネル西口までは約14.9km 23分の道のりです。

『川合登山口』から八経ヶ岳に登るルート 「川合八経ヶ岳コース」

電車とバスを利用してアクセスするなら、天川村役場近くの『川合登山口』から登るルートほぼ一択になります。

車で行く場合は、「天川村役場」の駐車場に無料で停めることができます

今回ボクは電車とバスを利用して天川村に入り、この『川合登山口』から弥山⇒弥山小屋⇒八経ヶ岳と登り、また『川合登山口』まで戻ってきましたので、この「川合八経ヶ岳コース」をメインで紹介します。

『川合登山口』まで電車とバスで行くなら、近鉄の『洞川温泉・みたらい渓谷散策きっぷ』がお得

公共交通機関で行くなら、近鉄電車で吉野線の『下市口』駅まで行き、『下市口駅』前から奈良交通バスで、天川村の『天川川合』まで行きます。

大阪からだと2時間半から3時間、早朝大阪を出れば、9時台に天川村に入れます。

下市口駅からの奈良交通バスは、本数が少ないので、入念な計画が必要です。

『下市口駅』バス停時刻表はこちら↓↓↓↓↓

平日なら『下市口駅』8:47発「中庵住」行きで、『天川川合』に9:41に、

土曜日・日祝日なら『下市口駅』9:20発の「洞川温泉」行きで、『天川川合』に9:02に、

着くことができます。

この「川合八経ヶ岳コース」は距離が長く、トレランでなく普通の速度で歩く人は、弥山小屋まで6~7時間はかかりますので、上記の時間に天川村に入り、スタートすることをおすすめします。

この路線のバスは夏季運行・冬季運行がありますので、要チェックが必要です。

近鉄電車と奈良交通バスで天川村まで行くなら、近鉄電車から発売されている【洞川温泉・みたらい渓谷散策きっぷ】がお得です!

普通に行くと、「大阪難波」駅・「大阪阿部野橋」駅から「天川川合」まで片道2,230円、往復で4,460円かかりますが【洞川温泉・みたらい渓谷散策きっぷ】を利用すると、近鉄電車と奈良交通バスの往復チケットと「洞川温泉センター 入湯料金割引券」がセットになって3,900円で販売されています。

洞川温泉・みたらい渓谷散策きっぷの近鉄HPの紹介はこちら

バスのチケットは『下市口駅』⇔『天川川合』または『洞川温泉』間で利用できるので、下山後、洞川温泉センターで入浴したら、帰りは『洞川温泉』バス停から乗って『下市口』駅まで帰れます。

普通の切符やICカード利用だと、「大阪阿部野橋」⇔「天川川合」・「洞川温泉」往復4,630円 + 洞川温泉センター入浴料 700円 = 5,330円 ですが
洞川温泉・みたらい渓谷散策きっぷなら 3,900円 + 洞川温泉センター 割引券利用での入浴料 500円 = 4,400円 なので、930円もお得に乗れます。

『天川川合』バス停から『天川川合登山口』まで

天川川合』バス停は天川村の入口、天川村総合案内所前にありま、『川合登山口』から一番近いバス停になります。

天川村総合案内所にはトイレもあるので、ここでしっかり準備をしてスタートしましょう。

ボクが着いたときは、案内所のスタッフさんから「登山届出してますか?」と声がけされました。

登山届は、もしものときの備えになり、自分の身を守ることにもなりますので、必ず登山届は提出してから入山しましょう

『天川川合』バス停から『川合登山口』までは約500m。

バス停から国道309号線を下って、「かどや食堂」さんを右折し、県道53号を100mほど進んで左折します。

左折すると、いきなり吊り橋でちょっとテンション上がります⤴⤴⤴

曲がり角の要所要所に登山道への案内が出ています。

橋を渡って右折し、すぐに左折し、あとはひたすら直進です。

進んでいくと右手の運動場の向こうに『天川村役場』が見えます。

直進すると、電話ボックスみたいな「登山届提出ボックス」と、何枚かの案内板があり、民家にあがる小さな坂道があります。

坂道を登り、今は誰も住んでなさそうな民家の脇を抜けると、登山道に入り「川合八経ヶ岳コース」に入ります。

「川合八経ヶ岳コース」川合登山口⇒弥山⇒八経ヶ岳⇔細尾山⇒川合登山口の往復コース

『天川川合』バス停をスタートし、『川合登山口』から登って弥山小屋⇒八経ヶ岳を回って、川合登山口⇒天川川合バス停までの往復で、yamapの地図で確認すると、トータル23.4kmあります。

休憩なしで普通に歩くスピードで、約11時間20分かかる行程です。

このルートの場合、トレランされる猛者の中には日帰りする方もいらっしゃるようですが、普通に歩く山行スタイルの方は、弥山にある山小屋『弥山小屋(みせんごや)』で一泊するのが余裕をもって往復できます。

今回ボクは8月後半に、先に紹介したチケットを使って電車とバスで天川村に入り『天川川合』からこのルートで『八経ヶ岳』に登りましたので、モデルケースとしてルート紹介もさせていただきます。

「川合八経ヶ岳コース」 モデルケース 1日目

1日目は『天川川合』バス停に9:41に到着し、9:45にスタートして、『川合登山口』から登り、『弥山小屋』まで11.2km 6時間14分で、16:00に『弥山小屋』に到着できます。

ちなみに、地元の八尾市からは7:00の電車に乗って、8:35に『下市口』に着き、8:47のバスに乗って天川村に向かいました。

1日目は、弥山小屋まで、ほぼほぼ登りっぱなしです。

急登はちょいちょいあり、最初の「川合登山口」から登山道に入ってすぐは、なかなかの急坂で手痛い洗礼をうけます。

鉄塔まで来ると、一息つけ、天川村村落を見下ろすことができます。

このルートは分岐が少なく、分岐があっても要所に案内板があり、道迷いの心配はほとんどなく安心して歩くことができました。

またこのルートの特徴として、ほぼほぼ樹林帯を歩くので、展望の開けた見晴らしのいいスポットはほとんどなく、弥山小屋前、八経ヶ岳山頂以外では、先の鉄塔か『天女の頂』ぐらいしかありません。

途中『天女の頂』(1518m)と『頂仙岳』(1717m)という山のピークのそばを通りますが、どちらも山頂を通らず迂回して通過できます。

『天女の頂』は中腹になかなかの見晴らしがありますが、『頂仙岳』は修行のような登り下りなのに展望は皆無ですので、ピーク狙わないのであれば、時間もかかるので登らなくていいかと思います。

頂仙岳を過ぎ、「高崎横手」からいったん下って弥山川まで下りると『狼平避難小屋』(1598m)があります。

15:00、ここまで来れば、弥山小屋までもうちょい!あと1時間ぐらいです。

が、ここから最後の試練のように長い長い木の階段が待っています。

この長い階段を登り切り、「大国岩」をこえて、さらに登っていくと、視界が開けてきて右手に『八経ヶ岳』が見えてきます。

さらに行くと、1日目のお宿『弥山小屋』あらわれます。

『弥山』の山頂は『弥山小屋』から3分もあれば登れるので、余裕があるなら小屋に入る前にサクッと登っちゃってもOKです。

ボクのときは小屋到着直前に集中豪雨にあったので、弥山は2日目に回しました。

「川合八経ヶ岳コース」 モデルケース 2日目

2日目は朝、日の出前に起きて、ご来光を見て、朝食後早めの7:00に『弥山小屋』をスタートし、八経ヶ岳⇒明星ヶ岳⇒細尾山⇒日裏山と回って、高崎横手から1日目のルートに戻り、川合登山口まで下りるルートで、12.6km 5時間14分の所要時間で、12:14にバス停にゴールできます。

2日目は八経ヶ岳に登ってしまえば、1日目とは逆に、ほぼ下りになるので、1日目よりも短時間で「天川川合」まで戻ってくることができます。

『弥山』山頂がまだならサクッと登ります。

弥山に登ったら、またいったん弥山小屋に戻って、小屋の南東側の『国見八方睨(くにみはっぽうにらみ)』に行ってみましょう。

ここは弥山の東側の崖の上の広場で、広く展望が開けているので、弥山の東の山々が一望でき、眺めは一級品です。

ここからは視界が良ければ、熊野灘や富士山が見えることもあります。

『国見八方睨』の堪能したら、いよいよ主峰の『八経ヶ岳』に向かいます。

「弥山」からはいったん下ってから、登りになりますが、距離にして780mなのであっという間で、約30分で『八経ヶ岳』に登れます。

途中、鹿よけの柵が設けられていますので、通ったら扉はゴムひもで開かないよう閉めておきましょう。

『国見八方睨』にしろ『八経ヶ岳』にしろ、この地域は天気が変わりやすいので、眺めがいいかどうかは天気次第ですので、登ったけどガスガス・・・なんて場合もあります。

ボクのときは、遠めには「八経ヶ岳」は快晴だったのに、いざ「八経ヶ岳」山頂に登ったら、雲に入ったり出たりで、東方面はたまに雲の切れ間から山々が望め、西から北西にかけては快晴でした。

『八経ヶ岳』山頂では近畿最高峰の達成感にひたったり、写真撮影でしばらく滞在してしまいますが、八経ヶ岳を後にし、明星ヶ岳⇒細尾山⇒日裏山と廻って、1日目に通った「高崎横手」まで戻ってきたら、あとは下りるのみです。

八経ヶ岳を8:00過ぎに出発しても、13:00前には『川合登山口』そして『天川川合』バス停にゴールできました。

この時間にバス停に戻れると、『天川川合』13:14発 『洞川温泉』行きのバスに乗ったら13:38に『洞川温泉』に到着でき、『洞川温泉センター』に行くことができます。

『洞川温泉』から『下市口駅』行きは14:58発 / 15:58発があるので、13:38着なら1時間以上余裕があるのでゆっくり温泉に入って山の疲れをいやし、入浴後には洞川温泉街を散策することができます。

バス停から『洞川温泉センター』までは5分、プラプラとお土産屋さんをのぞきながらでもすぐです。

『天川村洞川温泉センター』の案内はこちら

洞川温泉 観光マップはこちら

ボクは温泉の後、バスの時間まで温泉街を軽く散策し、家族へのお土産に「柿の葉寿司」を買って帰りました。

柿の葉寿司『柳豊』さんHPはこちら

帰りは14:58発のバスに乗り、下市口に16:08に着き、18:00過ぎに自宅に帰りつくことができました。

まとめ

近畿最高峰の『八経ヶ岳』に登るための登山口は、奈良県天川村にあり、大阪市内からでも電車とバスで3時間で行けます。

登山口から『八経ヶ岳』までは片道6~7時間はかかるので、弥山にある山小屋『弥山小屋』に一泊することで、余裕のある登山ができます。

登山初心者のボクには、山小屋や日本百名山なんて遠い存在で、まだまだ無理、と思っていましたが、しっかり準備・計画してやってみたら、思っていたよりも簡単にやり遂げることができました。

また山小屋に泊まって、夜の山を感じ星空を見たり、朝早く起きて日の出を見たり、日常では味わえない山を満喫することができました。

やってみたら、山小屋も、近畿最高峰もすごく身近でしたので、いつかはやってみよう、と思っている方は、こちらを読んでぜひチャレンジしてみてください。

ありがとうございました。

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