こんにちは、『アウトドア依存症注意報』管理人の「みらはつ」です。
山に登るとき、水分補給には、身体へ素早く吸収されるための成分配合がされスポーツドリンクがおすすめです。
またスポーツドリンクは、ペットボトルでを何本も買うより、粉末タイプ(パウダータイプ)で購入する方がコスパがよく、たくさん作ることができます。
500mlのペットボトルで購入すると、1本当たり80~100円ほど、1Lだと160~200円ほどかかりますが、安い粉末タイプだと1L当たり80円以下で作れて割安です。
こちらでは
- スポーツドリンクの身体への吸収が速いその理由
- スポーツドリンクの種類 その違いと使い分けの場面
- スポーツドリンク粉末のメリット・デメリット
- ハイキングに適したスポーツドリンク粉末
- 登山で使う、スポーツドリンクを作るのに適した水筒
を紹介します。
たくさんあるスポーツドリンク粉末の特徴を理解して、自分に合った物を見つけましょう。
水よりも腸への吸収が速いスポーツドリンク その理由は?
スポーツドリンクは真水よりも、素早く体内に吸収されます。
その秘密は、効率よく水分補給できるよう、糖分と塩分をバランスよく設計配合されているからです。
スポーツドリンクには、糖分(主にブドウ糖)と塩分・電解質(主にナトリウム、カリウムなど)が含まれています。
糖分には水の吸収を速める役目、塩分には水を体にためる役目があります。
これらをバランスよく配合しているスポーツドリンクは、体液と近いレベルに浸透圧が調整されているので、素早く吸収されます。
スポーツドリンクは水分が腸内の細胞膜を通ろうとする、ちょうどいい浸透圧に調整していることが、体への吸収が速い理由です。
またスポーツドリンクには水分補給を補う糖分・塩分以外にも、疲労回復を助けるクエン酸やアミノ酸、各種ビタミンを含むものもあり機能的です。
登山やハイキングでの水分補給についての過去の記事はこちら↓↓↓↓↓
スポーツドリンクには二種類ある
スポーツドリンクには浸透圧の違いによって、二種類に分類されます。
安静時の人の体液と同じ浸透圧に設定されているアイソトニック飲料(等張液)と、安静時の人の体液より低い浸透圧に設定されているハイポトニック飲料(低張液)に分類されます。
アイソトニック飲料は糖分が4~8%、塩分が1~2%、ハイポトニック飲料は糖分が1~3%、塩分が1~2%が含まれています。
アイソトニック飲料の方が糖分を多く含んでいるので、甘めでカロリーは高めに作られています。
アイソトニック飲料とハイポトニック飲料はどのように見分け方は、成分表示で糖分の量を確認します。
「糖分」と表記されていることは少ないので、「糖分」に該当する「炭水化物」の表記で確認できます。
ペットボトルだと100ml当たりでのグラム数、粉末タイプだと1袋当たりでのグラム数で表記されています。
炭水化物が、ペットボトルの100ml当たり表記だと4~8g、粉末タイプで1袋で1L作れるものだと40~80gの表記のものがアイソトニック飲料に該当します。
ハイポトニック飲料は、炭水化物が100ml当たりだと2~3g、粉末タイプで1袋で1L作れるものだと、10~30g、1袋で500ml作れるものだと5~15gの表記のものが該当します。
次に、アイソトニック飲料・ハイポトニック飲料、それぞれの特徴をみていきましょう。
アイソトニック飲料
アイソトニック飲料は糖分が4~8%、塩分が1~2%で、安静にしているときの体液と同じ浸透圧ですので、安静時に飲むと素早く吸収されます。
ですので、運動前の安静時に飲むと吸収は速いですが、汗をかいて塩分がたくさん出てしまっている運動中には体液の浸透圧が下がっているため、吸収が遅くなります。
糖分は500mlで20~40g、1Lだと40~80g、500mlで角砂糖6~12個、1Lで角砂糖12~24個とかなり糖分が多く含まれています。
そのため、味は甘みが強く、カロリーも高いので、登山などの長時間の運動ではエネルギー補給に適しています。
ハイポトニック飲料
ハイポトニック飲料は糖分が1~3%、塩分が1~2%とアイソトニック飲料に比べ糖分濃度が低めに設定されていて、安静にしているときの体液より低い浸透圧になります。
そのため運動で、汗で塩分が出てしまって、体液が薄くなっているときには、速く吸収されるので、運動中あるいは運動直後に飲むと素早く吸収されます。
糖分は、500mlで5~15g、1Lで10~30gと、アイソトニック飲料に比べて約半分ですので、味はあっさりしてほんのり甘く、カロリーも低く設定されています。
運動中には、他のものでエネルギー補給ができるなら、体への吸収の速いハイポトニック飲料の方が適しています。
スポーツドリンク粉末タイプのメリット・デメリット
スポーツドリンクは液体のペットボトルのほかに、粉末(パウダー)タイプが販売されていて、自分で水に溶かして作ります。
粉末タイプはいちいち水に溶かして作らないといけないので、めんどくさいと感じるかもしれませんが、作る手間以上にメリットがあるのでおすすめです。
粉末タイプのメリットは
- ペットボトルに比べて、コストが安い
- ペットボトルのようにかさ張らないので、収納スペースを取らない
- 1袋が数g~70gと軽くてコンパクトなので、山などアウトドアへの持ち運びが楽
- ペットボトルゴミが出ない
- 必要な量で作れる
- 長期保存が可能
とペットボトルにはない点がたくさんあります。
粉末タイプのデメリットとしては
- 水と容器(ボトル・水筒)を用意する必要がある
- 作るのがめんどくさい
と、手間がかかる点はいなめません。
スポーツドリンクを作るのに、コスパのいいおすすめプラスチックウォーターボトルの記事はこちら↓↓↓↓
登山・ハイキングにおすすめのスポーツドリンクパウダーはこれ
たくさんのメーカーから発売されているスポーツドリンク粉末ですが、どれが登山に適しているのでしょう?
スポーツドリンクを比べるポイントとして、
- コスト(値段)
- エネルギー(カロリー)
- 疲労回復成分
からおすすめのスポーツドリンクを紹介します。
コスパ重視のバランス型スポーツドリンク粉末 『トップバリュ スポーツドリンクパウダー グレープフルーツ味』
大手スーパー イオンのプライベートブランド、トップバリュのスポーツドリンク粉末、『スポーツドリンクパウダー グレープフルーツ味』は非常にお手ごろ価格なのに、疲労回復成分クエン酸・アミノ酸も配合されたアイソトニック系スポーツドリンクです。
10袋入り1箱537円で、1袋で1Lを作れますので、1L単価53.7円です。
スーパー「イオン」以外でも、イオングループの「コクミン」や「ウェルシア」といったドラッグストアでも販売されており、WEBショップでの販売もありますので、入手しやすいスポーツドリンクパウダーです。
グレープルーツ味で少し甘味は強いですがあっさりしていて飲みやすく、1Lで184kcalですので、エネルギー補給にもなります。
クエン酸2500mg、アミノ酸426mg配合されているので疲労回復にも期待できます。
トップバリュ スポーツドリンクパウダー グレープフルーツ味公式HPはこちら
脂肪燃焼 + エネルギー補給スポーツドリンク粉末 『大塚製薬 エネルゲン』
脂肪燃焼の促進と持続を助けてくれて、体脂肪をエネルギー源としてくれる、持久運動時のエネルギー補給を目的とした大塚製薬の『エネルゲン』です。
見た目が強烈なオレンジで、エッと思うかもしれませんが、思ったほど甘くはなく、あっさりしていて飲みやすいです。が、好みは分かれそうです。
この見た目のオレンジはβ-カロテン(ベータカロチン)による色です。
エネルギー補給が目的のドリンクなので、カロリーは246kcalと高めですが、運動前・運動中の摂取で、効率よく脂肪を燃焼してくれます。
エネルギー補給以外にも、クエン酸4600mg・アミノ酸はアルギニンが2000mgと高配合で、疲労回復と脂肪燃焼にも期待できます。
エネルギー補給目的の山におすすめスポーツドリンクです。
1L単価157円になります。
アミノ酸 BCAAで効率良く体力をリカバーできる『味の素 アミノバイタル® ウォーター』
水分・塩分の補給だけではなく、アミノ酸補給もできるスポーツドリンクの紹介です。
アミノ酸はたんぱく質を構成する最小単位で、人の体のたんぱく質は20種類のアミノ酸からできてます。
運動やスポーツで体を動かし続けると、筋肉のたんぱく質がアミノ酸として分解されエネルギー源として使われて失われていくので、アミノ酸を補給することで筋肉痛も起こりにくく、疲労回復効果があるとされています。
20種類のアミノ酸の中でも、体内で合成できない必須アミノ酸の、バリン、ロイシン、イソロイシンの3つはBCAAといわれ、体力アップに効果があるとされています。
味の素の『アミノバイタル® ウォーター』このBCAAを豊富に含んで、水分と同時に補給できる、スポーツドリンクパウダーです。
『アミノバイタル® ウォーター』は2種類あり、1L換算でBCAAを含むアミノ酸2000mgにさらにクエン酸6600mgの『アミノバイタル® クエン酸チャージ ウォーター』、と、BCAAアミノ酸がさらに多い3000mgの『アミノバイタル® BCAAチャージ ウォーター』があります。
どちらもハイポトニック飲料なので、カロリーは控えめです。
お値段は、クエン酸チャージ ウォーターが1Lで145円、BCAAチャージ ウォーターが1Lで192円になります。
高配合のアミノ酸 BCAAを補給して効率いい体のリカバーできるスポーツドリンクになります。
大手メーカーから発売されている各種スポーツドリンク粉末を比較した記事はこちら↓↓↓↓↓
ちょっと待って!その水筒、スポーツドリンク入れて大丈夫?
スポーツドリンク粉末を選んで、ハイキングに持って行こうと、水筒と水を用意しますが、ちょっと待ってください、その水筒は金属製ではありませんか?
金属製の水筒にスポーツドリンクを入れるときは、注意が必要です。
スポーツドリンクは塩分や糖分が含まれているため、金属製の水筒だとサビの原因になることがあると、大手スポーツドリンクメーカー ポカリスエットの『大塚製薬』と、大手水筒メーカー『象印マホービン』がHPで注意を呼びかけています。
『大塚製薬』【ポカリスエットを金属の水筒に入れないでください。】はこちら
『象印マホービン』【水筒にスポーツドリンクはNG?正しいお手入れの方法と象印のおすすめ水筒】はこちら
また過去にはスポーツドリンクを、銅製の水筒に入れて、スポーツドリンクの酸性で水筒の中の金属が溶け出して、頭痛やめまいなどの中毒症状が出てしまったケースも報告されています。
ただ最近の水筒は内部にコーティングが施されている、中毒やサビが発生すること防げるような、スポーツドリンク対応の水筒も発売されています。
しかし、使用後洗わずお手入れを怠ったり、たわしなど目の粗いものでこすってコーティングが剥げてしまと、サビの発生しやすくなってしまうので、金属製の水筒でのスポーツドリンクの使用は注意しましょう。
『大塚製薬』では粉末を溶かしたり保存する場合は、金属以外のガラスや樹脂性の水筒を推奨しています。
登山やハイキングではナルゲンに代表されるような樹脂製水筒がおすすめです。
ナルゲンより安いBPAフリーのプラスチックボトルの記事はこちら↓↓↓↓↓
まとめ
スポーツドリンクは、糖分が含まれているので飲みすぎたらよくありませんが、スポーツ時の水分補給に非常に優れています。
スポーツドリンクは糖分と塩分の配合の違いにより、アイソトニック飲料・ハイポトニック飲料と分類され、それぞれ効果を発揮する場面が変わってきます。
アイソトニック飲料は運動前や運動後の安静時に吸収が速く、ハイポトニック飲料は運動中や運動直後にスムーズな水分補給が可能です。
それぞれ非常に多くのスポーツドリンクが販売されていますが、コスパや保存、持ち運びで考えると、粉末タイプのスポーツドリンクはメリットが多くあり、おすすめです。
たくさんある、スポーツドリンクパウダーから、どれを選んだらいいか分からない・・・
という方のために、ボクなりに分析して、登山・ハイキングにおすすめの4つのスポーツドリンクを紹介しました。
ぜひ、山での自分に合ったスポーツドリンク粉末を選んで、効率のいい水分補給、アミノ酸補給で、高いパフォーマンスの登山・ハイキングを体感してください。
ありがとうございました。
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