こんにちは、『依存症注意報』管理人の「みらはつ」です。
2021年に紹介したイワタニのカセットガスストーブ『デカ暖』が、2022年8月新型となって『デカ暖Ⅱ』が発売されましたので購入しました。
前回『デカ暖』をレビューしましたが、今回は前作『デカ暖』を1年使ってきた管理人が新型の『デカ暖Ⅱ』をレビュー紹介します。
『デカ暖Ⅱ』の基本的な紹介から、掃除するときに必要なメッシュガードのはずし方も併せて写真付きで解説します。
また『デカ暖』でも試したやかんを乗せてお湯が沸かせるか?を『デカ暖Ⅱ』でも試してみました。
結論から先に言うと、『デカ暖』ではお湯は沸かせませんでしたが、『デカ暖Ⅱ』では水の量が少なければお湯は沸かせます。
実際に水の量、時間、温度を測って試しましたので、のちほど詳しく紹介します。
さらに『デカ暖Ⅱ』ではストーブファンは使えるのか?も試してみました。
『デカ暖Ⅱ』を購入するのに、参考になるので最後までご覧ください。
※2023年10月イワタニからさらに新型のカセットガスストーブ『マル暖』が発売されました。
デカ暖Ⅱよりさらに火力がアップし、お湯が沸かせるカセットガスストーブです。
イワタニ 『マル暖』の紹介記事はこちら↓↓↓↓↓
イワタニ カセットガスストーブ 新型『デカ暖Ⅱ』CB-STV-DKD2はどんなストーブ?
イワタニの『デカ暖Ⅱ』は電池も電源もいらずカセットガスボンベ1本で簡単に暖の取れるカセットガスストーブです。
カセットガス1本で小型石油ストーブ並みの暖かさが得られる優れもので、2014年から続くロングセラー商品です。
基本情報 大きさ 重さ 燃焼時間
デカ暖Ⅱ | |
商品コード | CB-STV-DKD2 |
最大発熱量 | 1.35kW(1,150kcal/h) |
連続燃焼時間 | 約2時間30分 |
本体サイズ(幅×奥行×高さ) | 361×311×364mm |
商品重量 | 約4.3kg |
安全装置 | ・不完全燃焼防止装置 ・立消え安全装置 ・転倒時消火装置 ・圧力感知安全装置 |
カラー | アイボリー |
メーカー希望小売価格 | 30,800円 |
カセットガスストーブとしては大型で本体サイズは361×311×364mmです。
わが家のガスファンヒーターと比べると一回り小さくしたサイズ感になります。
重さは4.3kgと前作の『デカ暖』より200g重くなりましたが、片手で持てる持ちやすい取っ手がついているので女性でも簡単に片手で持ち運びできる重さになります。
燃焼時間はカセットガス1本で2時間30分もちます。
使っていてもカセットガスボンベの残量は外からでは分からず、残量を確認するにはボンベを外してシャカシャカしてみないと分からないので、この点はカセットガスストーブのデメリットです。
残量が少ないときにストーブを着けてお風呂に入り、お風呂から出たらストーブが消えている、なんてこともあります。
安全機能
さすがはイワタニの製品で、安全面も配慮されています。
以前キャンプで使っていたAmazonで買った格安中華製カセットガスストーブは安全機能があるのかどうかよくわかりませんでしたが、デカ暖Ⅱに備わっている安全機能は
- 不完全燃焼防止装置(酸素濃度が低くなったら自動で消火)
- 立消え安全装置(風で火が消えたら自動でガスを遮断)
- 転倒時消火装置(倒れたり衝撃を感知したらガスを遮断し消火)
- 圧力感知安全装置(カセットガスの圧力上昇を感知したら自動でカセットガスが外れ、消火)
が搭載されています。
この安全機能は2014年発売以来変わらず備わっている機能です。
使い方
使い方はカセットコンロと同じです。
本体背面の下にカセットガスボンベ取付口のカバーが付いていて、開けると左にボンベ取付口が見えます。
ボンベの切り込みに切り込み凸部を合わせて、ボンベをさし込み、あとはスイッチつまみをカセットコンロのように回すだけです。
点火具合・火力
点火後はすぐに暖かくなります。
火力は強いですが、大きな部屋を暖めるには向きません。
4~5畳ぐらいまでが適合暖房目安です。
わが家ではキャンプ以外のときは洗面所の脱衣所で使っています。
熱の範囲・どこが熱くてどこが触れるか
暖かさの届く範囲は本体上方から正面前方1~1.5mぐらいです。
上方でも少し後ろやななめ、前方でもななめ45°ぐらいになると暖かさは弱くなります。
点火中、本体の触れる範囲はアイボリー色の箇所は触れますが、上面の黒い箇所は熱くて触れません。
光熱費
燃料代は、イワタニのカセットボンベは安くて1本250円ぐらいなので、2時間半使えて1時間当たり100円です。
推奨されていませんが、格安カセットボンベだと1本100円ほどなので1時間当たり40円の計算になります。
だいたい600Wの電気ストーブで1時間当たり約16.2円、ガスファンヒーターで1時間当たり36円ほどの燃料コストになりますので、デカ暖Ⅱは少し割高になりますので、大きな部屋での日常使いには向きません。
1時間当たりの光熱費 | |
デカ暖Ⅱ(イワタニカセットボンベ使用) | 100円 |
デカ暖Ⅱ(格安カセットボンベ使用) | 40円 |
デンキストーブ(600W) | 16.2円 |
ガスファンヒーター | 36円 |
価格
本体価格は定価で30,800円ですが、楽天市場やAmazonでは、半額近くで販売されています。
前作の『デカ暖』もまだ販売されていますが、デカ暖の方が高くで販売されていることもあります。
デカ暖Ⅱのメッシュガードのはずし方
バーナー前面にはガードのためメッシュガードがはめ込まれているので、お手入れの際はガードを外してお掃除しましょう。
メッシュガードは4ヵ所で固定されていますが、手だけで外せます。
まず上の2ヵ所を少し力を入れて手前に引っぱり外します。
片側を外したら、反対側も同じ要領で外します。
左右どちらからでも構いません。
上2ヵ所が外れると、下は上に持ち上げると外れます。
ストーブを使っていると、メッシュガード中のバーナー周りにけっこうホコリがたまってきますので、定期的に掃除しましょう。
またメッシュガードをはめるときは、外すときと逆に、下2ヵ所に挿しこみ、上を1ヵ所ずつはめていきます。
『デカ暖Ⅱ』でやかんでお湯が沸かせるか試してみた
前作『デカ暖』ではやかんを乗せてお湯を沸かすことができませんでした。
『デカ暖』は本体上面がななめで、しかもメッシュガードが上面をガードしていたので、やかんを乗せるだけでもハードルが高く、乗せれてもバーナーからどうしても距離が出てしまうので、効率よくやかんを温めることができませんでした。
しかし、今回の『デカ暖Ⅱ』は上面がフラットなデザインで、しかもメッシュガードもありませんので、本体に直接やかんが置けます。
200mlで試してみた
まずはコーヒー1杯分、200mlをトランギアのケトルに入れて試してみました。
スタートの水温は20.2℃です。
やかんは上面の熱の抜ける穴の上に置いてスタートです。
けっこういいペースで、ぐんぐん水温が上がっていきます。
10分でやかんの中を確認すると気泡ができ始めていました。
10分後で55.3℃とかなりいいペースで上がっており、前回デカ暖のときの無念が思い返され、期待に胸ふくらみます。
ストーブ上面のどこが熱効率がいいのかちょっとやかんを動かしたりしながら、20分経過で91.6℃!
もうちょっとやん!
もうお湯のカウントダウンは始まっています。
25分後で96.9℃!! お湯が沸いたと言っていいですよね?
最後は28分まで粘りましたが、ぐつぐつ沸くところまでは行きませんでしたが、コーヒーを淹れるには十分ではないでしょうか。
ボクのデカ暖史上初のお湯でコーヒーを淹れます。
舌をやけどするぐらいの熱々です。
500mlで試してみた
少ない水だと沸かせることが分かったけど、水の量が多いとどうなんだろ?と疑問が生じたので、今度は500mlで、大きめのやかんで試してみました。
やかんはSOLAのキャンピングケトルです。
今回も10分ごとに温度を計測していきます。
19.5℃からのスタートです。
10分で37.4℃、やはり200mlのときと比べると、上がり方が鈍いです。
20分で52.8℃、まだまだ先は長そうです。
それでも、気泡はでき始めています。
30分で66.5℃、200mlの時間は超えました。
40分で74.0℃、もうちょいなんだけどなぁ・・
50分で81.3℃、ぬるめでいいなら、これでもOK?
1時間で83.3℃と上昇が頭打ちしはじめました。
この辺りから、焦ってやかんの置く場所に迷走して、いろいろ移動させていると逆に温度が下がってしまい、1時間10分で80.0℃。
1時間20分で84.3℃まで回復しました。
このあたりから日も沈み、気温も下がってきました。
1時間30分で87.5℃。
1時間40分で88.8℃、あと一息なんだけどなぁ…
1時間50分で88.8℃、変わらずです。
2時間で89.1℃、ここで諦めました。
まあ、89℃なら有りといえば有りですが、ボクとしちゃあ90℃は超えてほしかったところです。
なので、500mlはボクの中では、完全にお湯は沸かせなかった判断です。
しかも2時間かかってなので、それならコンロを使った方が効率いいですよね。
『デカ暖Ⅱ』でストーブファンは使えるか試してみた
『デカ暖Ⅱ』はストーブの上方と前面に熱を発して暖めますが、ファンヒーターのように風がないので、部屋をじわじわ暖めていくため部屋全体が暖かくなるには時間がかかります。
そんな石油ストーブやガスストーブの熱を、効率よく循環させるアイテムとしてストーブファン(エコファン)が注目されています。
こちらのストーブファンも電気も電池も使わず、ストーブの熱で発電しモーターを回し、ファンを回す構造になっていて、ストーブの簡易サーキュレーターのようなものです。
そんなストーブファンが『デカ暖Ⅱ』で使えるか、さっそく購入して試してみました。
見た目は武骨な扇風機みたいです。
ストーブ用の温度計も付属しています。
使い方は簡単で、熱を発するストーブの上面に置くだけです。
ストーブを点火します。
点火から熱が伝わるまでしばらくかかるみたいですが、回るかどうか・・・
なんかファンが動き始めた?
と思っていると、ぐいんぐいん回り始めました!
しっかり回りました!
風量はファンヒーターではないので、そこまで強くありませんが、ファンの前にいると、暖かい優しい風が来ます。
説明書によると最適な動作温度は80℃~250℃で、熱くなればなるほど勢いよく回るのですが、350℃を超えるとダメみたいです。
デカ暖Ⅱではしばらく置いて150℃弱でしたが、けっこうしっかり回ります。
風量はこんな感じです。
簡単に動かせるので、風向きも変更可能です。
キャンプでも活躍しそうなので、またレビューしたいと思います。
まとめ 『デカ暖Ⅱ』はおススメ?
『デカ暖Ⅱ』はコンパクトで片手で簡単に持ち運びできて、カセットガスボンベ1本で小型石油ストーブ並みの暖かさがあるストーブです。
光熱費は割高になるので、大きな部屋での使用には向いていませんが、電源の取りにくい場所やキャンプでは大活躍します。
また少ない水なら、やかんを置いてお湯を沸かすこともでき、ストーブファンも使えるので、おススメできるストーブです。
ありがとうございました。
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