こんにちは、『アウトドア 依存症注意報』管理人の「みらはつ」です。
登山で休憩のとき、座るところに困ったことはありませんか?
登山では座布団は必須ではありませんが、座布団があると休憩をより快適に過ごすことができます。
アウトドア用の座布団は、様々なアウトドメーカーから発売されていて、どの座布団がいいのか選ぶのに迷います。
こちらでは自分の登山スタイルに合う、登山で使うアウトドア座布団の選び方をご紹介します。
登山で座布団があると、
山に行くと必ずベンチがあるわけではなく、休憩のために草の上、土や砂利の地面、固い岩の上、天候によっては濡れた地面で休憩をとらざるを得ない場合があります。
そんなとき、アウトドア座布団があれば、濡れていたり、固く冷たい地面でも気がねすることなく腰を下ろし、休憩することができます。
またベンチがあったとしても、汚れていたり雨や雪で濡れていても、座布団があれば安心して荷物を置いたり腰をおろすことができます。
座布団があると
- 固い岩や砂利の上でもお尻が痛くならずに休憩が取れる
- 冷たいベンチや濡れているベンチでもお尻を冷やさずに休憩が取れる
- 汚れたベンチや地面でも、汚れを気にせず腰を下ろせる
快適な休憩が取れると、休憩後に山を歩くモチベーションも上がります。
登山の座布団に求められること 選ぶポイント
様々なタイプの座布団がありますが、選ぶポイントは
- 軽量性
- サイズ
- 収納のコンパクト性
- 素材・耐久性・防水性
- 座り心地・クッション性
から自分の登山スタイルに合うものを選びます。
軽量性
登山をする上では軽いに越したことはありません。
どのメーカーも少しでも軽くなるよう商品開発をされており、多くのメーカーで採用されている発泡ポリエチレン製の多くが100gを切り、中には50gを切るウルトラライトな座布団もあります。
しかし、軽さだけを追い求めていると、座布団の快適性に影響する厚さが薄くなり、軽くていいんだけどお尻が痛い…なんてことも…。
快適性を求めるなら、ある程度の厚みは必要ですが、その分重量は発生します。
またバルブを開けるだけで自然に空気が入り膨らむタイプの、インフレータブル式座布団は厚みがありますが、その分重量が発生し、100gを超えてきます。
軽さをとるか、厚みをとるか悩ましいところです。
選ぶなら50g前後で、ある程度の厚みのあるものがおススメです。
サイズ・厚さ
お尻を乗せるには35×25cmぐらいはほしいところです。
多くの商品がそのサイズはクリアしていますが、大きすぎても持て余し、収納時に折りたたんでも、大きくかさ張ってしまいます。
また厚いほど快適性は上がりますが、その分重量が増してしまいます。
適度に厚みがあるものの方が遮熱性もあり、クッションが効いておススメです。
厚みのあるもの求める方は、空気で自然に膨らむインフレータブルタイプだと2~4cmほどのしっかりした厚さがあります。
コンパクト収納性
登山での移動を考えると、いかにコンパクトに収納できるかは大事です。
折りたたみタイプだとアコーディオン式の四つ折りにたたむタイプが主流で、たたんでも長さが30cm前後のものが大半です。
30cmの長さがあり5cmほどの厚さが出てくると、ザックの中にしまうことが難しくなり、ザックのサイドポケットに入れるか、外に取り付けることになります。
購入する前にザックの収納スペースと、どうやって持って行くかを想定しておくことが必要です。
ザックの外に取り付けることが抵抗があるなら、ザックの中に入れれるアコーディオン式の四つ折りをさらに半分に折った、八つ折りタイプがおススメです。
八つ折りなら折りたたんだ長さが15cmほどに納まるので、ザックの中にも収納できます。
インフレータブルタイプは中の空気を排出するためロール状に巻き巻きし、円柱状に収納しすると30cmほどの筒状になります、
素材の耐久性・防水性・クッション性
山でいろんな状況で使うので、汚れることが前提になりますので、洗えるものを選びましょう。
多くの座布団で採用されている発泡ポリエチレン、いわゆるクローズドセルマットだと防水性もあり、適度な厚みと耐久性もあります。
ゴツゴツした岩で使っても簡単に破れる心配もありません。
クローズドセルマットの座布団は、テントで使う寝具マットを小さくしたものなので、クッション性もあり長時間座っても快適です。
クローズドセルマットいいところは1秒でサッと広げてすぐに使え、収納時も1秒でたためますので使い勝手がよくおススメです。
また表面にアルミを蒸着させて、熱の反射率を上げている商品だと、冬は地面からの熱を遮りつつ、自分が発する熱を自分に跳ね返してくれるので、暖かさが1ランク上がります。
クッション性・座りごこち
実際の座り心地は使ってみないと分かりませんが、店頭で比べることが難しい場合は、発泡ポリエチレン製のクローズドセルマットタイプがおススメです。
凹凸のあるクローズドセルマットは、小さなポツポツで空気の層を作りクッション性を高めて、固いゴツゴツした岩場でも柔らかく座ることができます。
できることなら実際に手に取って感触を試したいところですが、なかなかアウトドア用品店でも座布団を何種類も置いている店舗はありません。
上記のポイントから、自分の山行にあったスタイルの座布団を選びましょう。
登山の座布団10選
多くのアウトドアメーカーから発売されている座布団ですが、今回人気の高い10選をピックアップしましたので紹介します。
タイプは厳選してクローズドセルマットタイプとインフレータブルタイプに絞っています。
メーカー | 名称 | 材質 | 重量 | サイズ(cm) | 厚さ | 折りたたみサイズ(cm) | カラー | 価格 | 折り方 | 特徴 |
サーマレスト | Zシート ソル | 橋架ポリエチレン | 60g | 41×33 | 2cm | 33.8×10×7.2 | シルバー×レモン・ シルバー×ブルー | 3,960 | 四つ折り W折り | アルミ蒸着 |
サーマレスト | ライトシート | 50D ポリエステル ダイカットウレタンフォーム | 113g | 41×33 | 3.8cm | ブルー グリーン オレンジ | 5,280 | ロール | インフレータブル | |
デカトロン フォルクラ | トレッキング フォームパッド TREK PAD | 発泡ポリエチレン | 60g | 39×29 | 2cm | 29×9.5×4.5 | シルバー | 740 | 四つ折り W折り アコーディオン式 | アルミ蒸着 |
モザンビーク | Alminum mini アルミナム・ミニ | XPEフォーム | 76g | 41 x 28 | 0.9cm | 11×15×7.5 | シルバー×ダークアース | 1,890 | 八つ折り | アルミ蒸着 |
モンベル | フォームクッション | ポリエチレンフォーム | 38g | 33×26 | 1cm | 26×8×3.5 | ブルー ワインレッド | 748 | 四つ折り W折り アコーディオン式 | |
モンベル | タタミパッド ミニ | ポリプロピレン ポリエチレン | 55g | 32×26 | 0.5cm | 13×7.5×4 | レッド | 1,980 | 八つ折り | |
ニーモ | チッパー ワビサビ (NM-CPR-WS) | リサイクル PEフォーム | 110g | 42×32 | 2cm | 33×10.2×5.1 | マルチカラー | 2,310 | 四つ折り W折り アコーディオン式 | |
バンドック | フォールディング ザブトン BD-514 | 発泡ポリエチレン | 40g | 40×30 | 18mm | 30×9.5×4 | ラベンダー×ピンク グリーン×イエロー モスグリーン×オレンジ | 436 | 四つ折り W折り アコーディオン式 | |
エバニュー | コンパクト折りたたみマット | 発泡ポリエチレン | 20g | 33.5×26.5 | 5mm | 13×9×5 | グレー/ダークグリーン | 1,100 | 八つ折り | |
ロゴス | セルフインフレート ざぶとん | ポリエステル、ポリウレタンフォーム | 135g | 38×28 | 2.5cm | 直径5.5×長さ30 | グリーン | 1,580 | ロール | インフレータブル |
サーマレスト Zシート ソル
スリーピングマットといえば『サーマレスト』!と言われるぐらいの、1972年創業の老舗メーカーです。
サーマレストの座布団『Zシート ソル』クローズドセルマットタイプで、凹凸のある2cmの厚みは座布団としては十分で、なおかつ表面にアルミを蒸着させているので断熱性が高く、冬でも高い保温力を発揮してくれます。
アコーディオン式の折りたたみは、使う時はサッと広げるだけ、しまう時もバンジーコートが付いているので簡単に束ねれて収納も簡単です。
カラーはシルバー×レモンとシルバー×ブルーの2パターン。
価格はクローズドセルマットの座布団としては高めですが、値段に見合う裏切らない性能があります。
サーマレスト ライトシー
こちらはサーマレストの自動膨張タイプのインフレータブル式の座布団『ライトシー』になります。
3.8cmと圧倒的な厚さがありますが、重量は113gと少し重めです。
空気を抜いて、くるくるとロールすれば〇ルゲンボトルと同じぐらいの大きさに収納できます。
インフレータブルタイプは膨らむのに時間がかかるのがデメリットになりますが、一度膨らませればこの厚みがあれば快適な休憩は間違いありません。
Zシート ソルと同様、価格が高いのが難点です。
デカトロン FORCLAZ (フォルクラ) トレッキング フォームパッド
一時期日本にも上陸して店舗展開していたフランスのコスパに優れたスポーツブランドメーカー『デカトロン』、そのデカトロンが展開する登山やトレッキング向けブランドが『フォルクル』になります。
『フォルクル』は格安登山・トレッキング用品が満載です。
そのフォラクルの『トレッキング フォームパッド TREK PAD』はクローズドセルマットタイプで、厚みが2cmあり、保温性を表す数値、R値は1.3ありクッション性・保温性もあります。
表面にアルミ蒸着加工までされているのに740円とコスパ抜群です。
安くて、ある程度のしっかりした厚みがあり、アルミ蒸着がいい方にはフォラクル TREK PADがおススメです。
モザンビーク アルミナム・ミニ
モザンビークというブランドがあまりなじみがありませんが、2019年に設立された日本のアウトドアブランドで、機能面での質の高さだけでなく「かっこいい商品がいい商品」を掲げて商品開発に取り組んでいる、若いですが意欲的なアウトドアメーカーです。
モザンビークの『アルミナム・ミニ』は八つ折りタイプで15cmまでコンパクトにたためて、ザックに収納することができます。
マットの平らな部分の厚みは9mmですが、凹凸込みで1.4cmあり、表面にはアルミ蒸着もされているので、保温力もあり冬でも快適です。
Amazon、楽天市場での評価も高く、サーマレストのZシートの半額以下でコスパも高く、ボクも愛用している座布団です。
カラーはアルミ面のシルバーと裏面がダークアースという淡いブラウンの1種類のみです。
アルミ蒸着の座布団でコンパクトに折りたたんでザックに入れて持ち運びたい方は、モザンビークの アルミナムミニがおススメです。
モンベル フォームクッション
モンベルからはコスパの高い『フォームクッション』、お値段748円です。
凹凸のないペタンとしたクローズドセルマットになり、厚みは1cmと薄め、重量も38g軽量性に富んでいます。
四つ折りで折りたたんで26×8×3.5cmと収納時のサイズは非常にコンパクト納まっているので、ザックの中に収納も可能です。
とにかく安くて、コンパクトになる座布団がいい方にはおすすめです。
モンベル タタミパッド ミニ
モンベルの『タタミパッド ミニ』は折りたたむとフォームクッションよりさらにコンパクトで、手のひらサイズの最小になる座布団です。
厚みが0.5cmと薄く、畳というだけあってクッション性は硬めの作りですが、逆に岩場など凹凸ある不整地では突き上げを軽減してくれます。
折りたたみ時のコンパクトさは13×7.5×4cmとトップクラスなので、どこでも収納可能です。
ニーモ チッパー ワビサビ
ニーモの『チッパー ワビサビ』は独特のカラーで好みが分かれるところですが、他の人とかぶりません。
このカラフルなカラーリングの理由は、クローズドセルマットを製造する過程で出た端材を再利用したもので、同じ模様は二つとないエコな座布団になっています。
フォームの密度を高くして作られているのでしっかりしており、厚みも2cmあり、遮熱性のR値も1.8と高いですが、このサイズの座布団としては110g若干重めです。
他の人とかぶらない、しっかりした性能の座布団がいいかたにおすすめです。
バンドック フォールディングザブトン
バンドックの『FD(フォールディング)ザブトン』はコスパの高いクローズドセルマットタイプの座布団です。
今回の中では最安で、Amazonや楽天では500円前後で販売されています。
アルミ蒸着こそされていませんが、40×30と十分な大きさと、18mmのしっかりした厚みがあり、それでいて40gと軽量です。
表と裏で色の違うリバーシブルカラーで「モスグリーン×オレンジ」、「グリーン×イエロー 」、「ラベンダー×ピンク」の3ペアカラーが展開されています。
まずは安い座布団を試してみたい方におすすめです。
エバニュー コンパクト折りたたみマット
エバニューの『コンパクト折りたたみマット』は20gとにかく軽い座布団です。
厚みは5mmしかありませんので、さすがにクッション性は低いですが、発泡ポリエチレン製なので、断熱性はあります。
八つ折りにたたむと13×9×5cmとスマホほどの面積になります。
値段も1,000円を切るので、安くて、とにかく軽い座布団を、という方におすすめです。
ロゴス セルフインフレートざぶとん
ロゴスの『セルフインフレートざぶとん』はリーズナブルな価格設定のインフレータブル式座布団になります。
2.5cmの厚みはサーマレストのインフレータブルには及びませんが、その分価格は半値以下です。
収納サイズは直径5.5×30cmでカバー付です。
グリーンとブラウンのリバーシブルなので、気分で使い分けができます。
安いインフレ―タブル座布団を試したい方におすすめです。
まとめ
登山では休憩できる場所を確保するのに気を使うことがよくありますが、座布団があると選択の幅が広がります。
多少の岩場や草の上、冷たいベンチでも気がねなく座ることができるようになります。
各メーカーから、たくさんの座布団が販売されていますが、個人的には使い勝手がよく丈夫なクローズドセルのアルミ蒸着タイプが、クッション性があり、断熱性も高くておススメです。
ぜひ座布団を持って行って、登山で質の高い休息を体感してください。
ありがとうございました。
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