みなさんこんにちは、『アウトドア依存症注意報』管理人の「みらはつ」です。
前回、登山で米を炊く準備として『登山で炊飯 準備編 米炊きは準備で7割が決まる!無洗米の水の量は?』を紹介しましたが、今回は山に登って、いざ実際に米を炊く流れを紹介します。
準備がしっかりできていたら、よっぽどのことがない限り、米炊きはそうそう失敗しませんので、安心してください。
実際にボクが山に登って実践してきて、失敗しない『お米の炊き方』を紹介します。
キャンプや登山で、クッカーを使った炊飯を行ったことがない人には、ハードルが高く感じるかもしれませんが、非常に簡単ですので、参考にしていただき、ぜひ自分の米の炊き方を見つけてみてください。
米の炊き方は人それぞれ? 正解はない!
今回、登山での米炊きにフォーカスして、参考にいろんな方の米の炊き方を紹介されているサイトを、のぞかせていただきました。
今回、参考にさせていただいたのは、
- 山旅旅 『登山で米を炊く4つのステップ』
- BE-PAL 『クッカーを使った炊飯の魅力とは?手順からおすすめの商品を紹介』
- イワタニ 『コッヘルで米炊き』
- &GP 『火にかけて約30分で完成!クッカーでのごはんの炊き方【キャンプごはん】』
- 初心者のための登山とキャンプ入門 『登山・キャンプでのおいしいご飯の炊き方』
などを拝読させていただきました。
火にかける時間は、早ければ15分ぐらいから、長ければ30分近くと、サイトによって、まちまちでした。
なるほどなぁ、と思えるものもたくさんありましたが、実際は気温や風の有無、使うクッカーやバーナーなどの環境や条件によって、米を炊く火加減の時間は変わってきます。
そのため必ずしも〇分という、絶対的な時間はありませんので、あまり何分とこだわらなくてもいいと思いますが、その代わり炊いているときの米の状態、炊き具合を敏感に把握することが、おいしく米を炊くコツになります。
古人の知恵『はじめちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣いてもふた取るな』
昔から米を炊くのに
『はじめちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣いてもふた取るな』
と言われてきて、みなさんも一度は耳にしたことがあるかと思います。
これは昔の鉄のお釜で、薪を使ってかまどでお米を炊く火加減の順番を、覚えやすく歌にしたものですが、当時はかまどで薪を使った火加減は調整が大変だったでしょう。

この、はじめちょろちょろ~は、地域によって、ちょっとずつ違うバリエーションもありますが、メジャーなもう少し長い全文だと、
始めちょろちょろ、
中ぱっぱ、
じゅうじゅう吹いたら火を引いて、
ひとにぎりのわら燃やし、
赤子泣いても蓋取るな
になります。
始めちょろちょろ ⇒ 最初は弱火で
中ぱっぱ ⇒ 中頃は強火で一気に沸騰させる
じゅうじゅう吹いたら火を引いて ⇒ 沸騰して吹いてきたら火を弱める
一握りのわら燃やし ⇒ 最後火を止める前に追い炊きで強火にして、釜の余分な水分を飛ばす
赤子泣いても蓋取るな ⇒ 火を止めで蒸らしに入ったら、何があっても蓋を開けない
という意味ですが、なかなか工程が多く忠実に守るのは大変です。
そもそも、この歌は大きな鉄のお釜で、大量の米を炊く場合のやり方なので、登山やキャンプで、小さなクッカーで少量のお米を炊くのに、この通りここまで手をかけて細かく火加減を守らなくても、十分おいしいお米が炊けます。
次章から、具体的な簡単な火加減を紹介します。
火加減は中⇒弱⇒蒸の3ステップ 『始めぱっぱ、じゅうじゅう吹いたら火を引いて、赤子泣いても蓋取るな』
さっきの歌はかなり端折ります。
始めぱっぱ、
じゅうじゅう吹いたら火を引いて、
赤子泣いても蓋取るな
中火で火にかけて、沸騰して吹いたら弱火にして、グツグツの音がチリチリに変わったら、火を止めて蒸らしに15分。
この3工程でおいしくお米は炊けます。
実践① 中火で5分 (グツグツ沸騰するまで)
まず、準備編で紹介した浸水しておいた米を、クッカーに入れたら、中火でグツグツ沸騰してシュンシュン吹くまで炊きます。
弱火からスタートする『始めちょろちょろ』は、省いても問題ありません。
ボクの使っているバーナー、『SOTO マイクロレギュレーターストーブ ウィンドマスター』をはじめ最近のバーナーは、火力が強いので、強火では強すぎるので、中火で十分です。
またウィンドマスターのように炎が一点集中型のバーナーは、バーナーと鍋の間に『バーナーパッド』を敷いて、一点集中する火を拡散して、クッカー底面全体に火力が行き渡るようにします。
気温や風にもよりますが、火にかけ始めて、5分ぐらいで沸騰しシュウシュウ吹いて、蓋が持ち上がりそうになってきます。
実践② 弱火で5~10分(チリチリ音がするまで)
沸騰してシュンシュン吹いてきたら、火力を落として、沸騰を持続させるぐらいの弱火にします。
そのまま5~10分ぐらいするとチリチリと音が変わってきたら、火を止めます。


軽い蓋だと蒸気の力で持ち上がってきますので、蓋が持ち上がらないよう、蓋の上に「重し」を乗せましょう。


山やキャンプ場だと、重しに缶詰めや石を乗せておきます。
鍋の中はグツグツと沸いていて、まだ水分の多い状態なので、弱火で炊き続けて米にしっかり水気を吸わせます。
ここからは米の音をしっかり聞きます。
弱火で5~10分ぐらい炊き続けると、米が水分を吸ってグツグツいわなくなってきて、チリチリと音がしてきます。
鍋の中で、米が水分を吸いつくして、水気を吸った米が焼ける音、とでもいうのでしょうか。
このチリチリは、グツグツやシュンシュンに比べて繊細な小さな音なので、聞き逃さないようにしましょう。
チリチリが聞こえてきたら、火を止めますが、「おこげ」を作りたいなら、しばらくチリチリ音がした状態を継続して、香ばしいにおいがしてくるまで弱火を継続します。


実践③ 火を止めて蒸らし10~15分
あとは蓋をしたまま「蒸らし」に入り、10~15分ほど置いておきます。
蒸らしはできる限り鍋の中の温度を下げないよう、赤子泣いても蓋取るな!です。
また保温を助けるのに、鍋をタオルで包んだり、保温バッグに入れると、より保温効果が高まります。
この蒸らしの15分を利用して、レトルトを温めたり、おかずを作ったりします。
まとめ
登山で、おいしく米を炊く手順は
始めぱっぱ、
じゅうじゅう吹いたら火を引いて、
赤子泣いても蓋取るな
です。
① 中火でグツグツ、シュンシュンするまで沸騰させます
② 蓋が浮き上がらないよう重しをして、弱火でチリチリ音がするまで炊きます
③ 火を止めて10~15分蒸らして、完成です
蒸らしも入れて、だいたい20~30分ほどですが、
気温などにより時間は変わってきますので、あまり時間にとらわれずに、
時間より、目の前の米の音や香りを感じろ!です。
鍋の中の米の状態を想像し、音を聞いて、においを感じましょう。
米は蒸らしも含めると、おいしく食べるまでに、どうしても時間がかかってしまう食材です。
けど、せっかく目の前に素敵な大自然の景色があるでしたら、少しゆっくり休憩を取ってみてはいかがでしょうか?
ありがとうございました。












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