こんにちは、『依存症注意報』管理人の「みらはつ」です。
ハイキングに行くと火気厳禁の山もあり、山でお湯を沸かすことができないことがあります。
そんなときは保温ボトルがあると、家で沸かしたお湯を持っていって、山で熱々のカップめんやコーヒーを楽しむことができます。
保温ボトルも色々ありますが、最近では最強のコスパと保温性を兼ね備えたニトリの真空断熱保温ボトル『N-HEATEX(エヌ・ヒーテックス)』が強力な山ボトルで有名です。
そんな『N-HEATEX』のコマパを超えた超保温ボトルを見つけたので紹介します。
見つけたのはアトラスの『TEMPEAK(テンピーク)』です。
こちら記事ではアトラスの超保温ボトル『TEMPEAK』をニトリの『N-HEATEX』と比較しつつ紹介します。
またその超保温力は本物か?実際にお湯の温度を測って検証しましたので合わせてご覧ください。
登山用の水筒にアトラス 『TEMPEAK(テンピーク)』 超保温ボトル
アトラスとは
ニトリに比べてアトラス(Atlas)は聞いたことないメーカーですよね。
株式会社アトラスは東京にあるステンレス製卓上用品専門の日本のメーカーです。
主にステンレスボトル・真空タンブラー・卓上ポットやフードポット・コーヒー関連商品なんかを製造販売されています。
企業からのOEMによる受注生産も行っており、ニトリの『N-HEATEX』も実はアトラスによるOEM製品では?、といううわさもあります。
『TEMPEAK(テンピーク)』 超保温ボトルの特徴
アトラス 『TEMPEAK(テンピーク)』の特徴は、メーカーによると
驚きの超保温ボトル!国内最高の保温力なので寒い場所でもアツアツ温度!6時間後も温度86℃以上を保ちます。
Atlas 公式HPより
と、あります。
やはり一番の特徴は、6時間経っても86℃以上(900mlの場合)の保温力です。
銅メッキに銅ホイルを含む5層からなる真空断熱構造に、さらに中栓に断熱材を入れることで高い保温力を発揮します。
また内側は「SUS316」というステンレス材が使われることで塩分を含んだスポーツドリンクに対応し錆びにくく、さらにクリーンミラー加工されていて汚れやニオイが付きにくくなっています。
さらに登山などアウトドアでの使用を考えて、コップとボトルの底には落下などの耐衝撃用に取り外しができるシリコンゴムが付いています。
容量は530ml・750ml・900ml・1200mlの4展開で、カラーはマットブラックの1色のみです。
各サイズの本体外寸・本体重量・保温力はまとめると以下のとおりです。
530ml | 750ml | 900ml | 1200ml | |
本体外寸 | 78×78×235(mm) | 84×84×268(mm) | 84×84×300(mm) | 135×100×298(mm) |
本体重量 | 約325g | 約410g | 約450g | 約720g |
保温力 | 81℃以上/6時間 | 84℃以上/6時間 | 86℃以上/6時間 | 87℃以上/6時間 |
大きくなるほどお湯の量も多くなるので、保温力も強くなっています。
ニトリ 真空断熱 超保温・保冷ボトル 『N-HEATEX』と『TEMPEAK』を比較
ニトリのN-HEATEXの作りは、実はTEMPEAKとほぼ同じです。
ホームページでの紹介もよく似ています。
大きく違うのは「N-HEATEX」には外ふたの中にステンレス製の真空断熱コップがもう一個付いていることです。
TEMPEAKは外ふたのコップ一個だけです。
2人以上で利用するときにはいいですね。
あとは見た目と、保温温度、若干のサイズ・重量、そしてお値段が違います。
作りはほぼ同じですが、公式HPでの表示保温温度では3~4℃の差が出ています。
「N-HEATEX」の容量は500ml・750ml・900mlの3展開です。
この3サイズの「N-HEATEX」と「TEMPEAK」のスペックを公式HPから抜粋して比較してみると以下の通りになります。
TEMPEAK | N-HEATEX | |
容量 | 530ml | 500ml |
本体外寸 | 78×78×235(mm) | 78×78×245(mm) |
本体重量 | 約325g | 約380g |
保温力 | 81℃以上/6時間 | 85℃以上/6時間 |
TEMPEAK | N-HEATEX | |
容量 | 750ml | 750ml |
本体外寸 | 84×84×268(mm) | 85×85×282(mm) |
本体重量 | 約410g | 約470g |
保温力 | 84℃以上/6時間 | 87℃以上/6時間 |
TEMPEAK | N-HEATEX | |
容量 | 900ml | 900ml |
本体外寸 | 84×84×300(mm) | 85×85×315(mm) |
本体重量 | 約450g | 約500g |
保温力 | 86℃以上/6時間 | 90℃以上/6時間 |
「TEMPEAK」の方が外寸は小さく、重量は軽くなるので、登山ではありがたいですね。
「N-HEATEX」は真空断熱のステンレス製コップが付いているので、その分じゃっかん重量が重くなっているようです。
また保温力は「N-HEATEX」ほうが、3サイズそれぞれ6時間経過後の温度は3~4℃高くなっていて軍配が上がります。
「お値段以上ニトリ」を超えた『TEMPEAK(テンピーク)』のコスパ
スペックの違いのほかに、お値段も違います。
「N-HEATEX」もコスパのいい山ボトルですが、「TEMPEAK」は「N-HEATEX」を上回るハイコスパの保温ボトルです。
このコスパのよさが、ボクは今回購入の決め手になりました。
価格をまとめてみますと以下になります。
TEMPEAK | N-HEATEX | |
容量 | 530ml | 500ml |
価格 | ¥2,580 | ¥2,790 |
容量 | 750ml | 750ml |
価格 | ¥2,780 | ¥3,290 |
容量 | 900ml | 900ml |
価格 | ¥2,980 | ¥3,790 |
容量 | 1200ml | |
価格 | ¥3,980 |
530ml・500mlですと210円差ですが、750mlですと510円差、さらに900mlになると810円差と大きくなります。
また「TEMPEAK」は公式オンラインショップでも、Amazonでも、楽天市場でも価格は同じで、さらにどこで買っても送料無料ですので、使い勝手のいいサイトで購入することができます。
ちなみにニトリの公式通販ニトリネットだと11,000円以上だと送料無料ですが、10,999円以下だと550円送料がかかってしまいます。
ネットで買うなら断然TEMPEAKがお得です。
『TEMPEAK』超保温力 検証
公式HPでの保温効力温度では900mlの場合、6時間で「TEMPEAK」は86℃以上と公表されていますが、実際の保温力はどうなのか?
ストップウォッチと温度計で実際に測って検証してみました。
まず熱湯を沸かして、「TEMPEAK」にボトルの1/3ほど入れて1分ほど温めてから、いっぱいまで熱湯を注ぎます。
この時点で99.3℃からのスタートです。
スタートからは、外のベランダに置いて、3時間ごとに温度を計測していきます。
3時間後、計測してみると90.5℃でした。
さらに3時間たった6時間後、計測してみると、89.3℃です。
3時間からは意外と落ちていませんでした。
これでHPに公表されているスペック、6時間で86℃以上はクリアです。
さらに3時間後、9時間では83.9℃でした。
さらにここから一晩放置し、翌朝起きて計測した17時間後では、75.6℃ありました。
なかなか17時間経ってからお湯を使うことは考えにくいですが、6時間で89℃ですと、山に登ってお昼にカップヌードルを作ったり、コーヒーを淹れるには十分な温度です。
実際ボクも登山で何度かお湯を入れて持って行って、山で熱々のカップめん⇒コーヒーを楽しんでいます。
以上から、「TEMPEAK」は公表スペックどおり、6時間後86℃以上をキープできる超保温ボトルでした。
『TEMPEAK(テンピーク)』のいい点・ビミョーな点
これまでTEMPEAK(テンピーク)を5ヶ月使ってきましたので、使い勝手をレビューします。
いい点
ボクはTEMPEAKを登山用に使っていますが、水を入れてもお湯を入れても保冷力、保温力は申し分ありません。
登山のザックに入れて持ち運びますが、大きさ、重さも、大きすぎる・重すぎると不満に感じたことはありません。
普段会社にはサーモスの600mlの水筒を持って行っていますが、保冷力・保温力はTEMPEAKの方が圧倒的にあります。
ビミョーな点
使っていて、使いにくいと感じる点は
- 中栓を抜いた口が3.5cmとちょっと小さいので大きな氷が入らない
- 中栓が長いのでけっこう開けないと、勢いよく水(お湯)が出ない
です。
ただどちらも強力な保温力・保冷力を発揮するための構造なので、仕方ないと思っています。
今のところそれ以外では大きな不満はなく、登山のときには必ず持って行く相棒として、夏でも冬でも愛用しています。
まとめ
アトラスの『TEMPEAK』はニトリの「N-HEATEX」と同じ5層の真空断熱構造と断熱材入りの中栓で、圧倒的な保温力・保冷力を誇ります。
6時間経っても86℃以上をキープできる保温力で、山に行っても熱々のカップ麺やコーヒーが楽しめる超保温ボトルです。
お値段もコスパに優れるニトリの「N-HEATEX」より安く、それでいて「N-HEATEX」と同等のスペックを備えているので、おススメできる山ボトルです。
ありがとうございました。
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コメント
楽しく拝見させていただきました。ひとつ気になったのですが、実験された際、外のベランダの外気温がわかりませんが何度だったのでしょうか。20〜25度と同条件だったのでしょうか。また冬場の実験もあると寒冷地や冬季登山家のユーザーからすると大変興味深いと思います。ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
実験の際の、ベランダの外気温の記述がなく申し訳ありません。
探してみましたが、記録として残していませんでしたので、今となっては正確な外気温はわかりません。
ただ、この記事を執筆し公開したのが、2022年12月13日で、実験を行ったのはそのちょっと前の、11月下旬から12月上旬ごろの、14時ごろから開始した記憶があります。
6時間で20時、9時間で23時、17時間で翌朝7時
2022年のこの頃の大阪の気温を調べると、だいたい最高気温20℃~最低気温10℃あたりですので、
実験を行ったのも、それぐらいの外気温下行ったと思われます。
また機会があれば、アドバイスいただいた、もっと寒い時期の実験も行ってみたいと思います。