こんにちは、『アウトドア 依存症注意報』管理人の「みらはつ」です。
山で、バーナーでお湯を沸かして食べるカップヌードルは最高です。
けど、よく行く生駒山や、大和葛城山、岩湧山などの山頂は火気厳禁で、バーナー持ち込んでお湯を沸かすことができません。
まあ隠れてこっそりバーナー使えないこともありませんが、もういい大人なのでマナーは守ります。
そんな時は保温ボトルに熱湯入れて持っていきます。
以前紹介したアトラスの超保温ボトル『TEMPEAK(テンピーク)』900mlなら、早朝、熱湯を入れて持っていくと、山に着いてもほぼ熱湯で、山でもカップヌードルを熱々で食べることができる保温力なので、申し分ありません。
けど、900ml満タンで持っていくと、重いし、かさばるし、間違いなく熱湯が余り、「ソロで登るのに、900mlって大きくない?」、と最近気付きました。
なので、心機一転、ソロ用に500mlの保温ボトルを購入しました。
今回、アトラスから2024年発売されたテンピークシリーズの新作、超保温軽量ボトル『TEMPEAK LIGHT(テンピーク ライト)』500mlを買いましたので、紹介します。
こいつが、名前の通り軽くなったのに、ゆずれない保温力はこれまで通りと、優れモノです。
実際、早朝自宅で熱湯沸かして、山に持って行って5時間後、気温は氷点下に近い山頂で温度を測ったところ、86.6℃と、すばらしい保温力でした。
しかも『TEMPEAK LIGHT(テンピーク ライト)』は500mlで2,680円、とお求めやすい価格設定です。
冷凍庫で保温力の検証も行いましたので、ぜひ保温ボトル選びの参考にしてみてください。
アトラスの新作、超保温ボトル 『テンピーク ライト』
2022年に紹介したアトラスの『テンピーク』は、低価格なのに超保温力の高い水筒です。
6時間たっても余裕で80℃以上を保つ超保温ボトルで、これまでバーナーを持っていけない山に行くときに愛用してきました。
『TEMPEAK LIGHT(テンピークライト)』は、そのテンピークが軽量&スリム化されて、2024年1月にアトラスから新たに発売された超保温軽量ボトルになります。
サイズ・カラー展開
サイズは、370ml・500ml・750mlの3サイズで、
カラーはバーガンディ・ネイビー・シルバーの3色展開です。

今回ボクはネイビーの500mlを購入しました。

重量・寸法・6時間後の保温力・価格は以下の通りです。
新作 テンピークライト | 重量 | 本体寸法 | 6時間保温効力 | 価格 |
370ml | 260g | 73×73×203mm | 77℃以上 | ¥2,480 |
500ml | 295g | 73×73×251mm | 81℃以上 | ¥2,680 |
750ml | 400g | 82×82×270mm | 84℃以上 | ¥2,880 |
やっぱり容量大きくなるほど保温温度も上がります。
「テンピークライト」を旧作「テンピーク」と比較
旧作のテンピークの530mlと750mlがこんな感じです。
旧作 テンピーク | 重量 | 本体寸法 | 6時間保温効力 | 価格 |
530ml | 325g | 78×78×235mm | 81℃以上 | ¥2,680 |
750ml | 410g | 84×84×268mm | 84℃以上 | ¥2,880 |
比較してみると、保温力は同じで、ややスリム&軽量化されています。
500mlだと-30g、750mlだと-10gと微妙にスリム&軽量化されています。
それでも新作になっても、お値段据え置きはありがたいです。


テンピークは黒以外はちょっと攻めた色づかいでしたが、テンピークライトは、落ち着いたカラー展開で見た目もすっきりした印象になり、2024年度のグッドデザイン賞を受賞しています。
容量・作り
また構造は旧作テンピーク同様、中栓とコップの仕様です。


コップは約160ml、本体はきっちり500mlの容量です。


テンピークはコップと本体底に衝撃吸収とキズ防止の、取り外し可能なラバー製カバーが付いていましたが、テンピークライトは、本体底のカバーのみとなっていますので、万が一落としても衝撃緩和してくれます。



構造は、旧作同様の『5層断熱』構造と、断熱材入りの中栓で最強レベルの保温力です。

アトラスの保温ボトルはアトラス公式オンラインショップでも、Amzonでも、楽天市場でもお値段は一律ですので、ご都合のいいショップで購入できます。
山の名作ボトル 『サーモス 山専用ボトル』『モンベル アルパインサーモボトル』と比較
登山での名作保温ボトルといえば、『サーモス 山専用ボトル』と『モンベル アルパインサーモボトル』思いうかべる方が多いでしょう。
上記2作は長年多くの登山家に愛されてきているだけあって、保温力もさることながら、軽量性やコンパクトさでもすばらしい一品です。
その名品とテンピークライトをスペック値で比較してみました。
容量展開 | カラー展開 | |
アトラス テンピークライト | 370ml・500ml・750ml | シルバー・バーガンディ・ネイビー |
アトラス テンピーク | 530ml・750ml・900ml・1200ml | ブラック・シルバーグリーン・ターコイズ |
サーモス 山専用ボトル | 500ml・750ml・900ml | クリアステンレス・マットブラック・サンドベージュ |
モンベル アルパインサーモボトル | 350ml・500ml・750ml・900ml | ダークグレー・レッド・ステンレス・ワインレッド |




カラーはテンピークライト、アルパインサーモボトルが似たカラーリングで、山専用ボトルはデザイン性に富んでいます。
500mlサイズを比較するとこんな感じです。
容量 | 重量 | 本体サイズ | 保温効力(6時間) | 500ml価格 | |
アトラス テンピークライト | 500ml | 295g | 73×73×251(mm) | 81℃以上 | ¥2,680 |
アトラス テンピーク | 530ml | 325g | 78×78×235(mm) | 81℃以上 | ¥2,680 |
サーモス 山専用ボトル | 500ml | 280g | 70×70×235(mm) | 77℃以上 | ¥6,050 |
モンベル アルパインサーモボトル | 500ml | 237g | 68×68×225(mm) | 78℃以上 | ¥4,400 |
アルパインサーモボトルが一番軽量でコンパクトで、テンピークライトも軽量になりましたが、それでも山専とモンベルには及びません。
ただ保温力は、公表値ではテンピーク・テンピークライトが名作2点を上回っています。
350ml | 500ml | 750ml | 900ml | |
アトラス テンピークライト | ¥2,480 | ¥2,680 | ¥2,880 | |
アトラス テンピーク | ¥2,680 | ¥2,880 | ¥2,980 | |
サーモス 山専用ボトル | ¥6,050 | ¥6,600 | ¥7,150(\5,000前後) | |
モンベル アルパインサーモボトル | ¥4,180 | ¥4,400 | ¥5,280 | ¥5,720 |
お値段は、定価では山専ボトルが一番高いですが、Amazon では5,000円前後で販売されています。
それでもテンピーク・テンピークライトが圧倒的な安さです。
『テンピーク ライト』の実力は?
軽量になったからといって、保温力は犠牲にしたくはありません。
「見せてもらおうか、超保温ボトル新型の性能とやらを」、と実際に、冬の山にお湯を持って行って、山でご飯の時に、何℃になっているか計ってきました。
1月17日、早朝に起きて出発前の6:50にお湯を沸かし、熱湯状態でテンピークライトに入れて出発しました。
朝の大阪の気温は4℃、この日は三重県の大洞山と尼ヶ岳に向かいました。
大洞山山頂でランチタイム、お湯を入れてから5時間後の11:50。
雪がちらついて気温は0.4℃の中、お湯の温度を計ったところ86.6℃!
十分な保温力じゃないですか? 熱々のカップ麺ををいただくことができました。
帰宅後、さらに過酷な環境ではどうなんだろう?、と冷凍庫で保温力テストを行ってみました。
朝10:05に熱湯を入れて、マイナス18℃の冷凍庫に入れて試してみました。



6時間後の16:05、冷凍庫の温度はマイナス18℃。
取り出したテンピークライトはキンキンで、コップを開けると、コップに付いていた水滴が氷っていました。
計測してみると82.1℃、すごいなテンピークライト!
公表通り、6時間後で81℃以上を満たす性能です。
どこまで行けるのか、さらに2時間試してみました。
18:05、マイナス18度で8時間では・・・76.3℃、もうお前の実力は間違いない!
ここで、テストは終えましたが、テンピークライトの実力は十分確認できました。
この保温力なら雪山でも通用するのではないでしょうか。
さらに軽量・コンパクトな『テンピーク スクリューマグボトル』も発売
アトラスのテンピークシリーズに、さらに新作のTEMPEAK (テンピーク) スクリューマグボトルが2024年12月が発売されています。
国内最強レベルの保温力!軽量コンパクトで普段使いにぴったりな『超保温スクリューマグボトル』販売開始のお知らせ
こちらは、普段使いモデルということで、コップ&中栓ではなく、スクリュー式の断熱材入りの「ふた」を採用した直飲みスタイルで、衝撃吸収のラバーはなく、さらに軽量でコンパクトに仕上がっています。

容量は、350ml・500ml・600ml・800mlの4展開で、
カラーがネイビー・カーキ・コヨーテ・グレーの4色展開です。


500mlをシリーズで比較すると下表のとおりです。
名品のサーモス 『山専用ボトル』と、モンベルの『アルパインサーモボトル』とも比べてみました。
容量 | 重量 | 本体サイズ | 保温効力(6時間) | 500ml価格 | |
アトラス テンピークライト | 500ml | 295g | 73×73×251(mm) | 81℃以上 | ¥2,680 |
アトラス テンピーク | 530ml | 325g | 78×78×235(mm) | 81℃以上 | ¥2,680 |
テンピーク スクリューマグボトル | 500ml | 230g | 70×70×219(mm) | 80℃以上 | ¥1,980 |
サーモス 山専用ボトル | 500ml | 280g | 70×70×235(mm) | 77℃以上 | ¥6,050 |
モンベル アルパインサーモボトル | 500ml | 237g | 68×68×225(mm) | 78℃以上 | ¥4,400 |
テンピーク三兄弟の中で、一番軽くて、細くて、背が低くて、安い!
しかも山専ボトルとアルパインサーモボトルよりも軽量です。
さらに価格も比べてみました。
350ml | 500ml | 600ml | 750ml | 800ml | 900ml | |
アトラス テンピークライト | ¥2,480 | ¥2,680 | ¥2,880 | |||
アトラス テンピーク | ¥2,680 | ¥2,880 | ¥2,980 | |||
テンピーク スクリューマグボトル | ¥1,780 | ¥1,980 | ¥2,180 | ¥2,380 | ||
サーモス 山専用ボトル | ¥6,050 | ¥6,600 | ¥7,150 | |||
モンベル アルパインサーモボトル | ¥4,180 | ¥4,400 | ¥5,280 | ¥5,720 |
500mlだと、2,000円切っています。
一番大きい800mlでも2,380円、山専ボトルやアルパインサーモボトルの半値以下という価格破壊レベルの安さです。
けど、保温力は、中栓・コップを採用した兄たちと比べるとマイナス1℃劣ります。
内側表面は『クリーンミラー加工』でニオイや汚れが付きにくい加工がされてて、コーヒーもOKですので、朝熱々のコーヒーを入れて、夕方まで熱々をキープ、なんて使い方もできます。
スペックだけ見ると、軽量でコンパクトでかなり魅力的ですが、持っていないので、実際の実力は不明です。
またぜひ購入したらレビューしたいと思います。
まとめ
アトラスの新型超保温ボトル『TEMPEAK LIGHT(テンピークライト)』は、名作のサーモスの「山専用ボトル」やモンベルの「アルパインサーモボトル」には軽量性、コンパクトさでは一歩及びませんが、保温力では引けを取らない優秀な保温ボトルです。
またなんといっても、価格では上記2品の約半額で、圧倒的なコスパの良さが魅力です。
保温性能は、極寒の雪山と変わらないマイナス18℃の冷凍庫でも、熱湯が6時間後で82℃と、公表値の81℃以上をキープしましたので、タイトル通りのまさに超保温ボトルです。
保温ボトルに5,000円以上出すのはちょっと…、とためらわれる方は、テンピークライトをお勧めします。
ぜひ保温ボトル選びの参考にしてみてください。
ありがとうございました。
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